読書漂流

面白かった本、役に立った本の読書記録・紹介です。

「日本文明と近代西洋」川勝平太 NHK出版 1991

静岡県知事の川勝平太が早稲田大学教授時代に執筆した本。 本書は二部構成となっている。第一部では、従来の鎖国論に異議を唱えつつ、近代西洋と鎖国日本が達成した近代文明の歴史像について論じている。特に近代の産業の発展を支えた木綿の生産と流通に着目…

「出発点 1979~1996」宮崎駿 徳間書店 1996

宮崎駿の随筆や企画書、対談等を寄せ集めた本であり、『もののけ姫』(1997)を制作している頃に出版された。日本社会論や教育論、アニメーション論、手塚治虫論など、さまざまな論考を楽しむことができる。 本書に掲載されている対談や文章を読むことで、今…

「大乗仏教―ブッダの教えはどこへ向かうのか」佐々木閑 NHK出版新書 2019

大乗仏教について講師と青年の対話形式で解説した書。 釈迦の教えを元にした初期仏教と、大乗仏教とでは、その教えの内容にだいぶ相違がある。なぜ自己救済を目的とする釈迦の教えは、衆生救済を目的とする大乗仏教に変わっていったのか。その歴史的な変遷に…

「火焔土器の国 新潟」新潟県立歴史博物館 新潟日報事業社 2009

「なんだ、コレは!」 「芸術は爆発だ!」という名言や、大阪の『太陽の塔』で有名な芸術家の岡本太郎は、初めて火焔型土器を見た時、こう叫んだという。 火焔型土器は、縄文土器の一種であり、ほとんどの小中学校の歴史教科書や、高校日本史の教科書でその…

「24人のビリー・ミリガン」ダニエル・キイス ハヤカワ・ノンフィクション文庫 2015

1977年、オハイオ州で連続レイプ事件の容疑者としてビリー・ミリガンという男が逮捕された。しかし、本人には、罪を犯した記憶がまったくなかった。その後、取り調べや精神鑑定を行ううちに、ビリー・ミリガンの心の中には、24人格が存在しており、犯行はそ…

「超効率 勉強法」メンタリストDaiGo Gakken 2019

著者は、使える勉強法に共通する「たった1つのポイント」は、「アクティブラーニング」であると主張する。 名前が示す通り、積極的(アクティブ)に学習(ラーニング)に取り組んでいく手法のこと。授業を聞きながらノートを取るような受け身の姿勢ではなく…

「私の東大合格作戦」「私の京大合格作戦」「私の早慶大合格作戦」エール出版社

東京大学・京都大学・早稲田大学・慶応義塾大学に実際に合格した人、10人余りの合格体験記が記載されている本であり、毎年新しい版が出版されている。 例えば、 ・高1から高3にかけて、どのように基本から応用までの学習を進めていったのか。 ・苦手科目はど…

「宇宙の歴史と宇宙観測」秋本祐希 技術評論社 2019

本書は、 第1部で138億年の宇宙の歴史について、第2部で宇宙を観測する施設について解説した本である。 カラフルなイラストと4コママンガを駆使して説明してくれているので、素人が読んでも、宇宙がどのように進化してきたのか、イメージしやすい内容となっ…

「カール教授のビジネス集中講義 経営戦略」平野敦士カール 朝日新聞出版 2015

企業活動に携わっている人であるならば、誰であれ、経営戦略論の基本は押さえておいて損はないと思う。 本書は、経営戦略策定の流れや、経営戦略論の歴史、基本的なフレームワークなどを、図解を多用しつつ、分かりやすく説明している。経営戦略論の入門書は…

「自分を知るための哲学入門」竹田青嗣 ちくま学芸文庫 1993

哲学とは何か。自分と世界との関係性はどのようなものか。世の中の仕組みを説明してくれる考え方が存在するのか。このような疑問を抱いていた時期(20歳頃)に読んだ本である。 第Ⅰ部では、著者自身がどのように哲学の世界にアプローチしていったのか。そし…